ゼミは基本参加しないとダメ

個人的にゼミがちゃんとしてない研究室はあまりいい研究室ではないのかなと思います。研究室によってゼミのスタイルは違うと思いますが、基本的には

ジャーナルクラブ+進捗報告

で成り立っているような気がします。X(旧Twitter)でもそんな感じ。私の周りでいるんですけど、実験しなくちゃいけないからゼミ出れないって人がいるんですが、それは絶対避けた方がいいです。ゼミって結構重い立ち位置にいるはずなので、必ず参加してください。

下には、ジャーナルクラブと進捗報告について書いていきます。

ジャーナルクラブ

ジャーナルクラブっていうのは論文を読んで、それに対して研究室の学生や先生が質問していくスタイルのゼミですね。うちの研究室では毎週やっていて、毎回違うテーマで聞いていて楽しいです。

さて、ジャーナルクラブで大事なことって何でしょうか。ここでは発表者側と質問者側に分けて考えてみたいと思います。

発表者側

私が発表者側になった時に気を付けていることはたったの3つです。

  • なぜこの論文を読んだか
  • どこの誰の論文なのか
  • どう活かせるのか

簡単ですね。なんでこれを大事にしているのかというと、これを意識するだけで研究の意義、その研究者、自身の研究の立ち位置などを客観的に見れるからですね。自分の研究の立ち位置なんかは申請書や科研費で書かされることは非常に多いので、だれでもちゃんと把握しておかないとダメです。これ大事にしながらスライド作るだけでもだいぶ違います。

Supplymentary Informationを必ず読む

分野にもよりますが、補足実験は非常に大事です。合成生物学や生物工学をやる上では補足とメソッドは絶対に読まないとダメです。うちの研究室あるあるなんですが、なんでそのベクターデザインにしたのか、なんでそのプロモーターなの?みたいなのは質問で挙がってくるので、後輩ちゃんにもよく読むように言ってます笑

一方で、細胞生化学的なものは特殊な実験系をしていない限りは結果の解釈が大事だと思っています。細胞生化学は素人ですが、基本的な実験はWB、qRT-PCR、共焦点顕微鏡、フローサイトメトリー、ELISA、ここに収まっているように感じます。なので、どういう現象がみられるのか、というような解釈が大事なので、ぶっちゃけメソッドは読まなくてもいいのかな?とは思います(これはもとともと細胞生化学の研究室に所属していた時の経験ですね)。

質問者側

質問者側は何も気にすることありません。ただ話を聞いて質問すればいいだけですが、これだけでも意外とできない人が多いです。

まず前提として話をちゃんと聞くこと。質問の内容自体は何でもいいと思っていますが、中身のある質問をしましょう。本当に何もわからなければ 「ここの図の解釈説明してください」 でも大丈夫です。わからないことをわからないというのが成長への第一段階だと思っています。

進捗報告

一番の肝である進捗発表です。毎回めちゃくちゃ詰められるのがお決まりの研究室もあるかと思いますが、自身の進捗報告は割と大事です。

ぶっちゃけ進捗なんかなくてもいいと思っています。今何をしているのか、今後どうするのかをちゃんと明確にできていることが大事ですので、そこを話せるようにしていきましょう。そもそも進捗報告なんて実験うまくいかないんだけどどうにかしてほしいの会みたいな感じだと思っているので、うまくいかないことを隠さないでどんどん共有していきましょう。

ゼミって研究するうえで大事なので本当にちゃんと参加したほうがいいと思います。これもまた、研究室メンバーとのコミュニケーションの場なのでたくさん議論していきましょう!